国民の大半は腰痛や頭痛など何らかの痛みを抱えて日常生活を送っているとされています。
もともと痛みは、身体に生じた異常事態を知らせる警告反応として大切な役割を持っており、多くは原因となる病態の改善とともに軽減・消失します。しかし、警告の役割を終えた痛みが様々な理由で長く存在すると、より強い痛みや新しい種類の痛みが加わり、病気の部位の器質的異常・機能低下だけに留まらず、様々な要因が複雑に関与して私たちの生活の質を低下させることになります。このような状態に陥った時はもちろんのこと、陥りそうな時には、苦痛を適切に和らげることが重要になります。

ペインクリニックでは、症状や身体所見から多角的に痛みの原因を診断し、薬物療法だけでなく神経ブロックを始めとする各種の治療法を駆使して痛みを軽減させ、生活の質を向上させることを目指します。もちろん、ペインクリニックだけで解決できない痛みもありますので、病状に応じた検査・治療のため、整形外科などへの紹介も提案します。